この時期はぎっくり腰や寝違えの患者さんがたいへん多くみられます。
気温も日中と朝晩で寒暖の差が大きいので、身体の血流の調整が追い付かないのだろうと思います。
ただ先日来院された方は寝違えではなく、階段で転倒した際に首をひねったという患者さんでした。
幸いなことに頭を打ったり、骨折等は見られませんでした。
しかし頭を起こす動作、斜め後ろに首をもっていく動作で痛みを訴えます。
こういった動作の主動作筋は肩甲挙筋なので、ターゲットとして第一選択にはなりますが、板状筋や斜角筋、胸鎖乳突筋も同時に治療したほうが回復は早いようです。
筋肉というのは縮むときにだけ痛みが発生するわけではなく、むしろ痛めている組織が伸ばされているときにも痛みを出す場合がある(肉離れが代表)ので、首を斜め後ろにもっていったときに伸張する組織も同時に評価する必要があるのです。
一度の施術でかなり痛みが軽減したようなので、安心してもらえました。
首の動きが制限されると車の運転等も難しくなるので、早く治したいですよね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。