スポーツジムに行かなくなって久しいです。
運動をやめたわけではなく、ジムに通う意義がなくなったからでしょうか。
最近はジョギングをしたり、自宅にある簡単な器具で懸垂したり自重トレーニングを行っています。
スポーツジムに行かなくなった分、マシンで体を鍛える機会は全くなくなりましたが、すごく体の調子はいいです。なにがいいたいかというと、高額なマシンがなくても十分なトレーニングができるということです。今日はその説明です。
最近思うことというか、改めて実感することですが、特定の筋肉に負荷をかけるトレーニングは日常生活ではあまり有用性がないのではと思います。たとえば器具に座った状態で足を上げたり押したり、腕で重りを持ち上げたりすることですね。
狙った筋肉を肥大させるという意味では一定の成果を上げるとは思うのですが、かえって作り上げた筋とほかの組織(靭帯や腱)とのバランスを崩す弊害のほうが大きいと思います。
多くのひとは身体を筋肉で大きくするためにスポーツジムに通うのではなく、より健康的で、丈夫な体になりたいから通うのではないでしょうか。少なくとも自分はそうでした。
私たち健康産業に関わる人間は、行っているトレーニングの種類と、そのメリット・デメリットについてきちんと利用者に説明する責任があるのではないでしょうか。
これはもちろんスポーツの現場でもいえると思います。
寝転がった状態や、座ったまま行うスポーツがどれだけあるでしょうか(ボートやカヌーは別にして)
大抵のスポーツは立位で走り続けたり、急激な方向転換の繰り返しではないでしょうか。
特定の軌道を、関節を固定して運動を行うメリットはあるのでしょうか。
ベルトの上をマウスのように走り続けたり、動かない自転車をこいだりすることでなにが改善するのでしょうか。
大腿四頭筋を座って鍛えるレッグエクステンションとか、ベンチに仰向けになってバーベルを持ち上げるベンチプレスのような動きが、どれだけ生活(スポーツ)の能力向上に役立つでしょうか。
もちろん単純にたくましく見栄えのする肉体を作りたいという方もいらっしゃるので一概にはいえません。自分が言いたいのは「使えない筋肉」は存在しないと思いますが、競技能力や、丈夫で健康な体を作るのなら、相応の戦略が必要になるのではないかということです。
私たちは利用者のニーズを聴いたうえで、最も適切なサービスを提供しなくてはいけません。
だからもちろん筋肉を肥大させたいというオーダーがあったなら、自重トレーニングやチューブだけではなく、ダンベルやバーベルを使ったフリーウェイトも考慮すべきだと思います。
ただ彩り鍼灸整骨院では、いつも「機能的な体を作る」ことを重視します。
これはケガのリハビリに限らず、姿勢改善やダイエットも同じです。
ケガをせず、疲れない身体が最も安全に多くの成果を得ると信じているからです。
私たちは全力でそのお手伝いをします。最後まで読んでいただきありがとうございました。