80過ぎのおじいちゃんが来院。車の運転時に左膝を曲げていると痛くて耐えられないとのこと。
ずっと我慢していたそうです。農家なので、農作業も不安であるとのこと。
左足の患部をみてみると、ちょうど腓骨のしたあたりにゴム状の硬結を確認。このあたりに鍼と温熱療法を加えるとずいぶん膝が曲がるようになりました。
二日目はハムストリングス(大腿二頭筋の腱のあたり)と腰部(腎兪、小腸兪のあたり)にアプローチしてみると、さらに曲がりやすくなりました。まだ少し痛みは残っていたようですが、日常生活に支障はなくなったということでしたので、様子をみてもらうことにしました。
その後喜んでくれたおじいちゃんが友達を紹介してくれました。
すると来てくれたその友達のおじいちゃん、昔勤めていた整骨院時代の患者さんでした。
3人で大笑いして昔話を語り合いました。
当たり前のことですが、今も昔も未来もつながっていて、そこでの出会いも別れも、人生にひとつも無駄はないと実感します。
この仕事を初めてから今日まで本当にたくさんのひとに出会いました。
きっと全員に本人が納得のいく施術ができたわけではないと思います。松田の未熟さゆえに、もう足が途絶えてしまった方もいます。
それでも多くのひとに支えられ、今日も彩り鍼灸整骨院は営業しています。
新患さんも、常連さんも、一期一会の心構えが大事だなと最近思います。
かりゆし58さんのサヨナラという歌の歌詞に「ぼくが生きる今日は もっと生きたかった誰かの明日かもしれないから」いうのがあります。
自分にとっては無数の患者さんの中の一人でも、来院される患者さんやその家族は藁にもすがる気持ちだったりします。
その気持ちにこたえられる施術者でありたいと思います。
今日の出会いは神様のちょっとしたプレゼントだったのでしょうか。この時期だったらサンタさんでしょうか。
おじいちゃんは無事に農業ができるようになったそうです。軽トラに乗るのに、クラッチを踏むのが不自由だったそうですね。
農家のひとっていうのは、本当にいい笑顔をするなと思います。
お天道様と付き合うからですかね。生き物を育てる仕事だからですかね。
いつまでも元気で過ごして、おいしいお米を作って欲しいですね。
今日もたくさんの来院ありがとうございました。明日も頑張ります。
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