今回は症例ではありませんが、ほとんどのスポーツ外傷、障害に共通する大切な処置法なので、紹介しておきます。参考にしてください。
痛めた直後は患部をマッサージやストレッチするよりも、RICE処置を損傷直後に適切に行うことで、治癒を早め競技への復帰を早めることができます。 しっかり頭にいれておきましょう!
スポーツ活動の停止 受傷直後から体内で痛めた部位の修復作業が始まります。しかし、患部を安静させずに運動を続けることでその作業の開始が遅れてしまいます。その遅れが結果的に完治を遅らせリハビリテーションに費やす時間を長引かせてしまいますので、受傷後は安静にすることが大切です。RICEのなかでも特に重要ではないかと考えます。昔は「根性で耐えて我慢すれば治るんじゃ!」なんて時代もあったかもしれません。しかしおそらく根性ではケガは治りません。というより場合によっては悪化させます。急性期はしっかり休みましょう。
患部の冷却 冷やすことで痛みを減少させることができ、また血管を収縮されることによって腫れや炎症をコントロールすることができます。ガンガン冷やしまくればいいというわけではなく、ある程度時間を区切って行うべきです。彩り鍼灸整骨院では1回15分を推奨しています。1時間ほど時間をあけてまた15分みたいな感じです。冷やしすぎで凍傷を防ぐためです。
患部の圧迫 適度な圧迫を患部に与えることで腫れや炎症をコントロールすることができます。彩り鍼灸整骨院では綿包帯による固定を主に行っています。圧迫の負荷を調整しやすいことと、テーピングのようなかぶれがないのが利点です。ただし競技にでるときはテーピングメインで処置します。
心臓より高い位置に挙上をすることで重力を利用し腫れや炎症をコントロールすることができます。特に寝ているときに注意していただきたいのですが、足などをそのままにして寝ると、足がパンパンに腫れてきますので、膝の下や足首の下にタオルをいれて寝るなどすることで、かなり腫れやむくみを防ぐことができます。
いつRICE処置を行いますか?
受傷後痛み、腫れ、炎症があるとき。あるいは、慢性の症状があるとき。
必ずしも急性だけとは限りません。慢性化している症状でもひどくなると炎症反応が起こります。そんなときはしっかりRICE処置ですよ!