オスグッドとは10歳~15歳の成長期の子どもで、ランニングやジャンプ動作、屈伸運動などが多い競技をしている場合に起こりやすい症状です。
ジャンプや屈伸の衝撃で、脛骨(ひざの骨)付近の骨や靭帯に炎症が生じることで起こります。
オスグットはヒザ下の骨(脛骨粗面)に痛みがあり、膝を曲げる・ダッシュするなどで痛みが強くなります。
太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)は、骨盤の前からヒザのお皿の骨を通り、ヒザ下の骨(脛骨粗面)に付着しています。
ランニングやジャンプが繰り返されることによって太ももの筋肉が付着する骨の部分に引っ張られる力が加わり続けます。 成長期の子供は骨の成長が盛んであり、骨自体がおとなよりも柔らかい状態なので、 筋肉が付着する骨の部分に引っ張られる力が加わり続けることにより、骨に炎症が起き、それよって痛みが発生します。
ヒザ下の骨(脛骨粗面)の炎症が治まるまでの期間としては1~2ヶ月かかると言われていますが、 1ヶ月ほどで太ももの筋肉が柔らかくなって膝の前面の痛みが消えると思われます。
しかし、運動を継続しての治療ですと、治療期間が延びてしまいます。 運動後のアイシングなどのケアは必ず行うようにしておきましょう。
★中高生へのアドバイス
部活動は長くて3年間。短い期間で結果を出していかなくてはならないため、非常に過酷な条件のなか運動を行います。
その短い期間、ケガによって少しでも部活動を休もうものならレギュラーの座は遠のき、成績も思うようには伸びないことでしょう。
部活動に励む学生たちは、1日たりとも無駄にはできないことは承知の上ですが、勇気を持ってほんの少しだけ、タイミングを見計らって“休む努力”をしてみてください。
少し休むだけで、治療の効果は抜群に変化します。
太ももの前側についている筋肉を中心に手技療法・電気療法を行い、 炎症を起こしている脛骨粗面には超音波治療を行っていきます。